Q.珪藻土について

<SRさん>


 こんにちは。Sと申します。よろしくお願いします。
 新築予定なのですが、珪藻土を使用したいと思っています。汚れがつきやすく落ちないとか、崩れてくるとかいろいろ言われていますので、取り入れようかどうしようか迷っています。汚れても多少は自分で何とかできるのかなど知りたいので、教えてください。
 よろしくお願いします。




A.アドバイスいたします

住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)・副社長 須藤芳巳
ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
Eメール:sudohome@sudo-con.co.jp

 珪藻土を塗り壁に使用する場合のポイントは、
1)下地の木材の乾燥(乾燥収縮による変位を防ぐために乾燥材を使用する) 2)石膏ボードの張り方(構造的に力の掛かるところとジョイントを合わないようにする)

 乾式工法の下地に柔軟性のない薄い湿式の塗り壁をするので、下地が動かないことが絶対の条件になります。塗装のドライウォールを仕上げるときも同じです。柔軟性のあるビニールクロスが一般的になってから下地に対する認識が甘くなっていますが、塗り壁の場合、根本から変えないとクラック等に対応できずクレームの対象になってしまいます。
 今回の質問は珪藻土に対するメンテナンスのお話ですが、当社では珪藻土が標準仕様になっており、ほとんどに取り入れて施工しています。しかしながら、アフターメンテを含めて問題にはなっていません。当社では床も無垢材を使用し、木製サッシをも標準にしています。安心・安全はもとより、手づくりの味と自然素材の質感を大切にし、経年美化をモットーにしているからです。事前にお客様と十二分に話し合い、納得の上で使用していただきたいと思います。
 手づくりの自然素材を使用することの考え方をしっかり持った上で、アフターメンテのお話をしますと、最初に、簡単な汚れは消しゴムで落とし、次に濡れた布でごしごし削り取る(初めは濡れて黒くなるが乾くと元どおりになります)。最後には部分補修(新しい内は部分塗り替えで対応できます)。何年か経った場合は色が微妙に合わないので、その壁面の塗り替えになります。基本的にはクロスと同様にとらえて良いと思います。




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