Q.無垢材は合板フローリングより響く?

<TYさん>


 相談させてください。
 築20年のマンションを購入しオールリフォームしました。リビングはパインの無垢材を使いました。設計士&リフォーム会社に頼みましたが、防音材を下につければ大丈夫とのことでした。防音については、CP支持脚と遮音マットの組み合わせのようです。一応LL−45とのことです。

 うちには2歳になったばかりの娘が1人います。早速すぐにうるさいと苦情が階下の人から来ました。ものすごく重く受け止め、敷ける場所には絨毯を敷いたり、コルクマットを敷いたり、子どもにはなるべく走らないよう言い聞かせて、ものすごーく神経を使って生活しています。昼間はなるべく外に出かけるようにしています。しかし、やはりたまには友達を呼ばなくてはならないこともあり、そんなときは相当うるさいかもしれませんが、たまにで、しかも昼間です。ですが、2回目の苦情が先日来ました。前に住んでいた人は子どもが2人いたけれど、まったく音がしなかったというのです。前に住んでいた人は絨毯だったからなのか、よくわかりませんが。私たちとしては、もうこれ以上気をつけようがないくらいに気をつけているつもりですが、それでもうるさいといわれ、本当に落ち込んでいます。下の人は老夫婦なので、毎日家にいるようで、しかも具合が悪いときもあるようで、子どもの足音が頭に響くといわれてしまいました。

 無垢材というのは、合板フローリングよりも響くのですか? どのくらい響いているのかわからないので、何ともいえないのですが、私が以前住んでいたマンションでは、やはり上の子どもの音が聞こえていましたが、仕方ないと思える程度でした。でも、それ以上に響いているのでしょうか? 一応、椅子をひく音も響くといわれたので、椅子の脚の裏にクッションシールをはり、それはなくなったと思います。掃除機をかける音も聞こえるといわれましたが。私も前に住んでいたマンションでは聞こえましたが、別にそんなに気になりませんでした。階下の人に一度、子どもを上で走らせて聞いてみては? といわれたのですが、怖くてそれはできません。ホントにうるさかったとしても、これ以上どうすることもできないので…リフォームの施工に問題があるってこともあるんでしょうか? こちらとしてはお任せなので、まったくわかりません。
 どうかよろしくお願いします。




A.アドバイスいたします

ハウテックさん

 無垢材が響くかどうかというより、基本的にはフローリングの下地の問題かなと思います。問題はいつもいうことですが、メーカー製造の置き床式合板フローリングも、定められた条件でLL45を実現するということであって、際根太などの入れ方により微妙に変わってしまいます。ましてやTYさんのところはおそらくは置き床だけで、LL45の性能を持つ製品にパイン材を張ったものと思いますが、複合的には実際に計測したわけではないと思いますので、おそらくそれを下回る数値がでているものと推察できます。下階の方はご年配ということなので、あまり音のない中で生活されているため気になるのでしょう。

 一度気になりはじめると、どうにもならないのが音です。遮音マットはコンクリートスラブと置き床の間に挿入しているのでしょ? 今さら、床のやり直しはちょっとできないでしょうが、根本的にはそうしないと直せないと思います。パインは硬いですから、合板より置き床に伝わる振動が大きいと思われます。やはり置き床のLLを高めるか、補足的に置き床のパーチクルボードとパイン材間にゴムマットを敷くしかないかなと思います。巾木やドアの下枠など絡みの部分もやり変えになり出費がかさみますが、下の方との関係に悩むより良いと思います。直張りフローリングなどに用いられている1センチぐらいのゴムマットが適当かと思います。足ざわりがふわふわして変な感じですが、我慢してください。

 費用はリフォーム屋さんも設計屋さんも持たないでしょう。せめて実費にしろと言ってください。そもそもがその方たちの無定見が事の始まりです。マンションで無垢のフローリングは厳しい材料ですから、そのぐらいの気遣いが必要ということです。




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