Q.公庫からの借入れが出来ず
契約を解除したいが契約金が…

<佐賀県佐賀市・MKさん>


 こんばんは、いつも楽しく拝見させていただいています。
 早速ですが、私の悩みを聞いて下さい。
 実は10月30日にあるメーカーと新築の契約を交わしたのですが、その時主人の年収だけでは、住宅金融公庫からの借入金が足りないため、私の弟との合算の収入で借り入れることにし、落ち着いたのです。  でも、いざ銀行に公庫の申し込みに行く日に、営業の方が「姉弟では収入の合算が出来ません。夫婦のどちらかの両親との合算にして下さい。」と言われたのです。ですので、いろいろ当たってみたのですけど、どちらの両親も合算は無理なので、公庫からの借入金が足りなくなってしまい、申し込みもできなくなってしまいました。
 営業の方が言うには、全額、銀行から借りるなら大丈夫だと言っているのですが、それでは、金利もだいぶ違うので、総支払額が大きく変わってしまい、納得がいきません。
 契約書には解約する場合、借入が出来ない場合は、契約金は全額お返しします、と書いてありますけど、私は、公庫から借入が出来ない場合と解釈をしているのですが、この場合、銀行からは借りられるわけなので、この条件に当てはまるのでしょうか。もしそうならば、契約金は返してもらえなくなるのでしょうか。心配で、夜も眠れません。よろしくお願いします。




A.「法で訴えるより情で訴えること」

HQ住宅研究所 FAS本部
代表  福地 脩悦
ホームページ:http://www.fas-21.com/

 契約のいきさつや約定の詳細もわからないまま、また、法律の専門家でない私たちがアドバイスの出来る範囲は大きく限られます。しかしながら、この質問のように、住宅建築資金の「借入れが出来なかった場合」ということを、法的な解釈はともかく、住宅金融公庫からの借入れの事と思う方が極めて一般的であると思います。資金の借入れは、銀行の他にも親戚、知人、友人、市中金融などきりがございません。
 建主は、建築のために金利の高いどんな資金でもよいと言う事にはなりません。各所帯の経済状態を十分検討するのは当然ですし、公庫の融資が得られない場合、契約を断念する決断があっても当然と思います。
 契約解除に関する紛争で法的な解釈や対応が必要の場合は、弁護士などの法律の専門家でなければなりません。しかし、本件の場合、契約したメーカーの方々に、感情的にならないよう丁寧に、十分に当方の返済事情を説明して理解をいただき、契約金の返済を求めるべきと思います。理由の伴わない一方的な契約解除ではありませんので、誠意あるメーカーでしたらさっと応じてくれると思います。法で訴えるより、情で訴える事の方が建設的な解決の方法と思われます。




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